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歯科医院の集客・集患をアップさせるために重要なこと

歯科医院の集客・集患をアップさせるために重要なこと

こんにちは。アンテナライターチームです。

この記事で分かること

  • ・歯科医院の集客において最初に確認すべき内部体制
  • ・競合との差別化の重要性と具体策
  • ・集客が困難な背景とその対策
  • ・おすすめの集客手法と運用のポイント

厚生労働省の調査によると、日本国内の歯科医院数は令和元年10月時点で68,500施設と飽和している状態です。
そのような競争の激しい状況で安定した経営を行うには、集客の知識を身につけ、患者様を確保し続ける必要があります。

そこで本記事では、歯科医院に特化した集客方法の基礎やポイントについて解説していきます。
「新規患者を増やしたい」「継続診療に繋げていきたい」とお考えの方に最適な内容です。ぜひ最後まで確認してください。

集客する前に確認すべきこと

集客を適切に実践すれば、患者数を増やすことが可能になります。
しかし、患者数が増える前に確認すべきポイントがいくつかあります。

そのポイントを押さえておかないと、集客に成功したとしても一時的な効果に留まり「長期的に見ると患者数は増えなかった」といったケースも考えられるため、注意しましょう。

集客に取り組む前に確認するポイントは下記の5点です。
1. 窓口や看護師の教育
2. 院内施設の設備や内装
3. 患者への対応や説明(インフォームドコンセント)
4. ターゲットの目標と絞り込み
5. 競合医院との差別化

それぞれ解説していきます。

1.窓口や看護師の教育

歯科医院は、歯の治療やケアなどを専門にしている施設といっても、サービスが悪いと患者様に継続診療を避けられてしまいます。
飲食業等のサービス業ほど徹底しないとしても、患者様の多くは歯科医院にサービス面の充実を求めています。

そのため、まずは医院の顔とも言える窓口業務や看護師(歯科衛生士)の対応を見直してみましょう。
横柄な言葉遣いをしていないか、気遣いを込めた笑顔で接しているかなど、患者様に寄り添う対応ができているかを確認します。
患者様への接し方に問題があると、来院しないばかりか悪い口コミを書かれてしまう可能性もあり、集客へ悪い影響が出てしまいます。

対応が不十分と感じたら、その場で指導するほか、しっかりと研修を行いましょう。

2.院内施設の設備や内装

歯科医院は清潔感がないと、患者様に避けられてしまいます。
したがって、院内は常に清掃が行き届いた清潔感のある状態をキープする必要があります。
また、経年劣化等により、壁や天井、床などが黄色く変色していたり、待合室のソファがへたって破れていたりすると「患者さんが少なくて経営不振なのかな」など、あらぬ疑いを招くこともあるため注意しましょう。

古びた印象を持たれないためには、クロスの張替えやソファの買い替え等を定期的に行い、細部まで手入れの行き届いている状態を保つことが大切です。

さらに近頃は、最新機器の導入や個室、キッズスペース等を完備している歯科医院が多いため、設備面が充実していることは必須となってきました。
清潔感や古びた印象の払拭に加え、設備に問題がないか確認してみましょう。

3.患者への対応や説明(インフォームドコンセント)

近ごろの歯科医療では、インフォームドコンセントが重要視されています。
インフォームドコンセントとは、医師が患者に病状や治療について十分に説明し、患者が理解、納得した上で、行われる医療行為に同意することです。

現在、インフォームドコンセントが実践できているのか、改めて見返してみましょう。
インフォームドコンセントを徹底できていないと、患者様に「説明無しで勝手に治療された」と悪い印象を与えてしまう可能性があります。

多くの歯科医院がインフォームドコンセントに取り組んでいるなか、実践できていないと集客で不利になるため、場合によっては治療方針の抜本的な見直しが求められます。

4.ターゲットの目標と絞り込み

集客で成果を上げるには、目標設定を行う必要があるため、集客へ取り組む前に目標を明確化します。
なぜなら、目標によってどの集客方法が適しているのかが変わってくるためです。

また、ターゲット設定も重要なポイントです。
患者様の来院目的は、「一般歯科」「歯科矯正」「インプラント」「審美歯科」など多岐にわたります。

そのなかでも、例えば「インプラント」が目的の患者様は、年齢、職業、経済状態、歯の健康状態などある程度、属性が絞り込めます。
属性を絞り込むことで、ターゲットを意識したマーケティングが可能になるでしょう。

5.競合医院との差別化

現在、国内の歯科医院は多く、競争が激化している状況です。
その状況下で勝ち残るには、競合医院との差別化が重要になってきます。

差別化ができていないと、近所の患者様しか来院してくれない状態になり、経営状況の悪化を招く恐れがあります。
逆に差別化ができていれば、多少距離があっても定期的に来院してもらえる可能性が高まるでしょう。

差別化を行うには、まず自院の強みを把握することが大切です。
もし医院内で相談して強みが見つからなければ、患者様にアンケートを取る方法や、WEBの
口コミを参考にする方法もあります。
強みを発見できれば集客へ取り組む際、アピールポイントとして全面的に押し出せます。

とはいえ、具体的に何を差別化すれば良いかわからない場合もあるかもしれません。
そこでここからは、歯科医院が差別化しやすいポイントについて解説します。

差別化対策1.提供する治療・サービス内容

歯科医院の診療内容は、虫歯治療やインプラント、歯科矯正、ホワイトニングなどさまざまです。
それぞれの分野に特化した歯科医師を配置し、各分野のサービスを充実させることができれば、競合医院との差別化が図れます。

また、自由診療に力を入れ、施術のバリエーションを増やして差別化を図る方法もあります。

差別化対策2.快適な院内環境やシステム

先ほど「院内施設の設備や内装」の章でも解説した通り、現在では快適な院内環境であることは必須事項です。

また、予約方法や支払い方法など、患者様の利便性が向上するようなシステムの導入は、すでに多くの医院で行われているため、一刻も早く取り組む必要があります。

予約方法は従来の電話予約に加え、ホームーページやアプリで予約可能にしたり、支払い方法を現金、クレジットカード、電子決済等、多くの決済方法に対応したりするなど、患者様がストレスを感じにくくなるようなシステムを構築しましょう。

差別化対策3.親切な接遇・サービス精神

医院には、不安を抱えてやってくる患者様も多くいます。
ときには接客業のようなサービス精神を持って、患者様とコミュニケーションを図るようにしましょう。
具体的な対応方法としては、「視線を合わせ笑顔で接する」「患者様の話をしっかりと聞く」「何事にも誠実に対応する」などが挙げられます。

親切丁寧な接遇を行い、患者様の不安を軽減できるよう心がけることが大切です。

差別化対策4.広告宣伝・ブランディング

医院の強みや特徴を前面に押し出し、ブランディングを強化します。

ブランディングが形成されれば、広告宣伝やSNS等でもアピールしやすくなり、患者様にも認知されやすくなります。

またブランディングによって、自院を唯一無二の存在にできれば、競合医院との競争から解放されるでしょう。

差別化対策5.自由診療での価格設定

歯科医院での保険診療は、診療報酬が定められていますが、自由診療に関しては自由に設定できます。

したがって、自由診療の報酬金額を、競合医院より高くならないよう調整するのも一つの方法です。
しかし、安さを売りにすれば、価格競争が激化する可能性もあるため、慎重に料金設定を行う必要があります。

価格競争に巻き込まれないためには、自院で行う自由診療の価値を患者様に理解してもらうことが重要です。
時間をかけてカウンセリングを実施し、自由診療のメリットやベネフィット(治療を受けて得られる未来)をしっかりと伝えましょう。

自由診療が増えれば、自院の経営状況も安定しやすくなります。

歯科医院の集客が困難な理由

歯科医院の集客・集患をアップさせるために重要なこと

現在、歯科医院は飽和状態であることに加えて、高齢化と少子化の影響を受け、集客が年々、困難になってきています。

この章では、自院で解決できる問題と自院以外の要因で解決が難しい問題に分けて、集客が困難な理由を解説します。

自院でできること

自院でできることで、まず考えられるのは集客方法の見直しです。
現在の主流である、WEB広告やSNS、オウンドメディアなどを取り入れていきましょう。
これまで行っていた、折り込みチラシやポスティングも併用すれば、さらに効果は高まります。

またその際、競合医院との差別化を図るには、自院独自の強みをアピールすることが重要です。

地域や商圏人口など自院以外の要因

同じ地域に歯科医院が多くある、第1次商圏(自院から徒歩で約10~15分程度の範囲)、第2次商圏(自院から自転車で約10~15分程度の範囲)の人口が少ないと集客の難度は上がります。

このような地域で集客を成功させるには、WEBを利用したマーケティングで、商圏の外から患者様を呼び込む施策に取り組む必要があるでしょう。

歯科医院の集客が重要な理由

歯科医院の集客・集患をアップさせるために重要なこと

前章では、歯科医院の集客が困難な理由について解説しました。
しかし、それでも多くの場合、集客を行う必要があります。

繰り返しになりますが、現在の歯科医院を取り巻く状況は厳しく、看板を設置して待っているだけでは、安定した経営は望めません。

歯科医院にとって、集客が重要な理由の具体例は下記の3点です。

・他院との違いが判りにくい
・インターネット上でも激しい競争が始まっている
・患者の需要が計りにくい

他院との違いが判りにくい

患者様からすると、どの歯科医院も同じようなことをアピールしていて、違いが判りにくいといった問題があります。

業界内では差別化を図っていると感じていても、一般ユーザーに違いが伝わっていないと、集客へは繋がりにくいでしょう。

したがって、自宅から近い歯科医院に通う、知人に紹介してもらうといった選択を行う患者様が多いと言うわけです。

インターネット上でも激しい競争が始まっている

スマートフォンの普及やインターネット環境が整備されてことにより、主な情報収集の手段としてインターネットが利用されるようになりました。
それに伴い、WEB集客に取り組む歯科医院が増え、競争が激しくなってきています。

オウンドメディアをはじめ、ポータルサイトへの登録やSNS運用、広告出稿などに取り組んでいても、競合医院が同様の取り組みをしていることも多く、WEBからの集客は一筋縄ではいかない状況と言えます。

患者の需要が計りにくい

ひと昔前と比べ、歯科予防についての必要性を理解する患者様が増えてことで、歯科医院への来院目的が多様化するようになりました。

また、患者様が歯科医を選ぶ基準にも変化が起こり、これまで多かった「紹介」や「近所」に限定されなくなってきています。
近ごろでは、医院の雰囲気が良いことや、待ち時間が少なくなるシステムを導入していることが優先される傾向が見られます。

時代の流れや患者様のニーズを正しく理解し、自院はどのように対応するのかを考えていくことが重要です。

歯科医院を探す際の基準とは

歯科医院の集客・集患をアップさせるために重要なこと

集客の成果を高めるには、患者様が歯科医院を探す際にどのような方法を取っているのか、また決め手となる基準を知ることが大切です。

友人のおすすめやインターネット上の口コミ

実際行った患者の意見を重視したいと考えている場合、友人のおすすめやインターネット上の口コミを参考にするケースが多くあります。

「歯科医院が公表している情報だけでは不安」「治療後のリアルな感想を知りたい」などの要望を叶えるには、行ったことのある患者に聞くのが良いと考えるためです。

特に自分のことをある程度分かってくれている友人から勧められれば、「自分にぴったりな歯科医院かもしれない」と、安心できます。

また、インターネット上の口コミは、自分の症状と似た患者がどのように感じたのか、職員や医師とのコミュニケーションはどうだったのかなどを知ることができるため、歯科医院を決める判断材料として活用する患者様は多いと推測できます。

歯科医院のホームページを比較する

歯科医院のホームページも来院を決める重要な要素の一つと言えます。

ホームページでよくチェックさせる箇所は主に下記の7点です。
・どの分野に特化しているのか
・医院が大切にしている治療方針
・どのような医師が在籍しているのか
・院内や医師、歯科衛生士、その他職員の雰囲気
・営業日・営業時間
・予約方法
・決済方法

これらの項目についていくつかのホームページを比較し、自分に合った歯科医院を探す方も多いでしょう。

歯科医院におすすめの集客方法

歯科医院の集客・集患をアップさせるために重要なこと

この章では、歯科医院が取り組めるおすすめの集客方法について解説します。
集客方法によって異なる特徴を把握し、用途に応じて上手に使い分けることが成功の秘訣です。

歯科医院に効果の高いおすすめ集客方法7選
1. ホームページ
2. 新聞折込・チラシ・ポスティング
3. 看板・交通広告
4. テレビ・ラジオコマーシャル
5. 歯科・医療ポータルサイト
6. リスティング広告・SNS広告
7. MEO(Googleビジネスプロフィール)

1.ホームページ

WEB集客の基礎とも言えるのがホームページです。
ホームページには、訪れたユーザーに安心してもらえるような情報を掲載しましょう。
詳しい内容は前章の「歯科医院のホームページを比較する」を参考にしてください。

また、SEO施策を行い、成功すればGoogleなどの検索エンジンで「歯科 地域名」「虫歯治療 地域名」などで検索した際、自院のホームページが上位に表示され集客へ繋がります。
ただし、SEOに取り組むだけでは、成果を上げるのは難しい面があるため、SNSやWEB広告など、主体的な情報発信も併せて取り組んだほうが良いでしょう。

ホームページやWEB広告で、特に気をつけたいのは「医療広告ガイドラインに基づいているか」と言う点です。
他業界とは異なり、病院のホームーページやWEB広告等は医療広告ガイドラインに基づいて作成することが義務付けられています。
例えば、過度な表現や、治療のビフォー・アフター画像などは、ガイドラインに反する可能性があります。
医療広告ガイドラインに違反した場合、最大20万円の罰則が科せられることもあるため、注意しましょう。

ホームページは無料で制作できるサービスもありますが、掲載内容に縛りがある、突然サービスが終了するリスクもあると言った理由から避けた方が無難です。

自院で制作する場合は、月額500円から利用できるWixやSTUDIO、Jimdoなど、月額課金制サービスをおすすめします。
ホームページ制作についてある程度知識がある場合は、WordPressを利用すると、低コストで自由度の高いホームページが制作できます。

制作会社に依頼する場合、簡単なサイトなら10万円ほどから制作可能です。
大規模なサイトになると、1000万円以上かかることもありますが、歯科医院でのホームページ制作費用は100万円から200万円ほどを目安にすると良いでしょう。

ホームページはデザインに凝ったり、機能やページ数を増やしたりするほど費用が上がってくるため、どのようなサイトにしたいのかを明確にした上で、制作を依頼する必要があります。
制作会社を決める際は、数社に見積もりを出し、費用や制作内容、アフターサービス等を比較するようにしましょう。

専門分野をアピールする

ホームページでは。「自院がどの分野を得意としているのか」アピールすることが重要です。
具体的な強みがあってこそ、集客(集患・増患)に繋がりやすくなります。

ここでは、下記の専門分野において必要な要素を解説します。
・成人主体の歯科
・小児歯科
・矯正に強い歯科

成人主体の歯科の場合

成人主体の歯科医院の場合は、一般歯科やインプレント、ホワイトニングなど、成人向けの治療やサービスをアピールすることが大切です。
治療やサービスごとにページを作成し、画像やイラストを多用しながら料金も含め、治療方法やメリット、注意点など詳しく記載しましょう。
さらに専門分野ごとに医師のプロフィールや実績などを顔写真付きで公開することで、信頼感を高められます。

ホームページのデザインは、白を基調としたシンプルな色使いを意識すると、「成人向きの歯科医院」のイメージに仕上がりやすい傾向があります。

小児歯科の場合

小児歯科専門の歯科医院の場合は、トップページを見れば「小児向けの歯科医院」とわかる、ポップなデザインを心掛けましょう。
ページを見るユーザーは主に、患者様の保護者なので、「子どもを快く受け入れてくれる」「子どもが通いやすそう」と言った印象を与えることが重要です。
「成人向きの歯科医」のようなホームページだと、「子どもが行くと迷惑がかかるかも」と考え、離脱してしまう可能性が高いためです。

さらに「ベビーカーでの診療OK」「キッズスペース充実」「赤ちゃんの一時預かり可能」など、イメージ画像(実際の画像ならさらに良い)を交えながらアピールすると、小さなお子様をもつ患者様が利用しやすくなります。

矯正に強い歯科の場合

矯正に強い歯科医院の場合は、矯正の種類や費用、実例を詳しく掲載しましょう。
歯科矯正が必要なケースや不要な可能性が高いケースなど、数本のコラムに分けて掲載することで、矯正に対して不安を抱いている患者様の助けになります。
さらに、コラム作成に関してSEO対策を施せば、検索エンジンを利用しているユーザーからの来院が期待できます。

また、矯正を検討している患者様への独自サービスを記載することも重要です。
例えば「申込前のカウンセリングは何度でも無料」「同じ歯科医が担当し、責任を持ってサポート」などをアピールできれば、より安心感を高められます。

集客を目指したホームページを作る

歯科医院の集客に特化したホームページを作る方法もあります。
主にクリニック専門にWEB事業を展開している制作会社が提供する、歯科・医科の開業医院向けのホームページ制作、運用パッケージの導入は高い集客効果が期待できます。

そういった制作会社の多くは、医療業界のSEOに関してノウハウを持っているため、集客に強いホームページを制作することが可能です。
ただし、制作・運用には医療に関する専門知識が必要なことから、一般企業のホームページに比べ費用が高額になる傾向があるため、費用対効果を考慮する必要があります。

2.新聞折込・チラシ・ポスティング

新聞折込やチラシ、ポスティングは診療エリア内において集客効果が高いことに加え、認知度向上に役立ちます。

特にインターネットを頻繁に活用しない高齢層は、新聞の購読率やチラシを閲覧する可能性が高いため、高齢層をターゲットとする場合において有効な集客手段です。
ただし、表現方法には医療法による規制があるため、過度な効果等を記載しないように注意しましょう。

3.看板・交通広告

看板や交通広告を活用すれば、多くの通行人に対して歯科医院の存在をアピールできます。
デザインやカラーは歯科医院のイメージに繋がるため、ターゲットの客層に応じて決めていきましょう。
アイコンやカラー等はホームページのトップページを意識したものにすると、イメージの統一化が図れます。

交通広告は費用がかかりますが、毎日の通勤や通学で目に触れる回数が増えることから、地域の住民への高い宣伝効果が期待できるでしょう。
費用をかけた広告なのでインパクトのあるものにしたいところですが、医療広告ガイドラインに違反することのないよう注意する必要があります。

4.テレビ・ラジオコマーシャル

テレビやラジオのコマーシャルでの広告は、歯科医院やキャンペーンを広く周知させる効果があります。

特にラジオ広告は不快に感じにくく、興味関心を持たれやすい傾向があるため歯科医院の広告手段として適しています。
しかも、一般的な費用はテレビCMの1/5以下で抑えられることから、費用対効果の高い広告と言えるでしょう。

5.歯科・医療ポータルサイト

歯科・医療関係のポータルサイトに登録する方法は、高い集客効果が見込めます。

飲食店をグルメサイトで検索するように、歯科医院を歯科・医療関係のポータルサイトで検索する方も多く存在するためです。

ポータルサイトの多くは、エリア検索に加え、口コミ検索やQ &Aコーナーの設置など、患者様にとって最適な歯科医選びが行えるよう工夫されています。
また、ポータルサイトから歯科医院の予約がスムーズにできるため、信用性と利便性の面で、ポータルサイト経由で予約する患者様は多いと推測できます。

<歯科・医療関係ポータルサイトの例>
・EPARK歯科
・歯科タウン
・歯医者さんネット
・医科歯科.com
・デンタル・コンシェルジュ
・矯正歯科ネット

6.リスティング広告・SNS広告

リスティング広告とは、GoogleやYahoo!などの検索サイトで検索した際、主に検索結果の上部に表示される広告のことです。

SEOと違い、広告に出している間は、検索結果の1ページ目に表示されるため、「地域 歯科」などで検索するユーザーに対して、高い集客効果が期待できます。
リスティング広告費用は、キーワードごとにオークション形式で決定され、1クリックごとに費用が発生する仕組みです。
そのため、低コストでも取り組める広告手法として、人気があります。

SNS広告はFacebookやInstagram、X(旧Twitter)、LINEなどのSNSプラットフォームに配信される広告のことです。
広告形式は、バナー、動画、テキストなどさまざまなスタイルが用意されており、広告の目的によって、SNSの種類や広告形式を決めていきます。

SNS広告の主な特徴は下記の5つです。
・正確なターゲティングが可能
・潜在顧客へリーチできる
・タイムラインに表示されるため、受け入れてもらいやすい
・少ない予算から広告が出せる
・ターゲット層以外からの集客効果も期待できる

リスティング広告やSNS広告はメリットが多いものの、正しい知識を持って戦略に基づいた運用を行わないと、成果が上がりにくいばかりか、莫大な費用が発生してしまう可能性もあります。
したがって、広告運用は自院で取り組まず、歯科や医科関係の集客に実績のある広告運用会社に任せた方が良いでしょう。

SNS運用

先ほどSNS広告について触れましたが、こちらはテキストや画像、動画などを投稿する、いわゆる一般的なSNS運用を指します。

利用するSNSは同様に、Facebook、Instagram、X(旧Twitter)、LINEなどです。
近ごろは、YouTubeのショート動画やTikTokを利用する医療関係者も増えてきました。

無料でアカウントの作成や運用ができることから、気軽に取り組みやすく、多くの企業や個人が何らかのSNSを運用しています。

SNS運用の主なメリットは下記の6つです。
・認知度向上に繋がる
・信用性がアップする
・ブランディングに役立つ
・予約の窓口になる
・情報が拡散されやすい
・患者様(見込みも含む)とダイレクトなやり取りができる

一方、SNS運用の注意点として「炎上のリスク」が挙げられます。
誤った情報や、誤解を招くような表現方法を使用してしまうと、炎上する恐れがあり、信頼性や権威性に問題が生じる可能性もあるため、注意が必要です。
SNSは炎上する可能性もあることを考慮した上で、慎重に運用しましょう。

7.MEO(Googleビジネスプロフィール)

MEOとは、Map Engine Optimizationの略で、「マップ検索エンジン最適化」を指す言葉です。
主にGoogleマップなどの地図エンジンで、検索上位に表示されるために行うさまざまな施策を指します。
歯科医院などの地域が重要になるビジネスにおいて、MEOは高い効果を発揮する集客方法の一つと言えるでしょう。

具体的には「地名 歯科医院」などで検索すると、画面の上部か右部分に地図が表示され、歯科医院が表示されるはずです。
MEOが功を奏していれば、この表示された3つの歯科医院に入れるため、問い合わせ数の増加が見込めます。

MEOに取り組むには、まず無料の「Googleビジネスプロフィール」に登録する必要があります。
医院名や住所、電話番号、アクセス方法、診療時間など、設定されたビジネスに関する情報を記入すれば準備完了です。

MEOで重要なのは、口コミの内容や、評価、歯科医院(事業者)側の対応です。
Google等の検索エンジンは、ユーザーのニーズが満たされているかを評価基準にしているため、ユーザーが投稿した内容に対して、「歯科医院は誠実に対応しているか」をチェックしています。

たとえネガティブな口コミを書かれたとしても、真摯に受け止め、誠実なコメントを返すようにしましょう。

集客施策・広告で注意すべきこと

歯科医院の集客・集患をアップさせるために重要なこと

歯科医院の広告で最も注意するポイントは、医療広告ガイドラインに沿った内容かどうかという点です。
医療広告ガイドラインに違反した場合、保健所から調査、中止命令、行政処分などが行われ、命令に従わない場合は、6カ月以下の懲役または30万円以下の罰金が科されることもあります。

ガイドラインの違反になりやすい表現は主に下記の3つです。
1. 誇大・誇張表現
2. 比較表現
3. 曖昧・誤解を招く表現

1.誇大・誇張表現

不当に大袈裟な表現をしたり、消費者(患者様)の勘違いを招いたりするような表現は、ガイドラインで禁止されています。

例えば「最新」「必ず成功」「根拠のない〇〇%」などの表現は、誇大・誇張表現に該当する可能性が高いため、注意が必要です。

2.比較表現

他医院との比較表現は慎重を期する必要があります。

例えば「NO.1」「トップ」「随一」などの表現は、明確の根拠のない場合は違反表現に当たります。
たとえ、業界内や世間的に認められている場合でも、使用できないと考えておきましょう。

また、雑誌や新聞、テレビなどに掲載されたことがあっても、広告内で公表することは禁止されています。

3.曖昧・誤解を招く表現

施術前後の画像を使用する場合、正確で分かりやすい説明や、事実通りの画像を掲載する必要があります。
したがって、曖昧な表現や加工・修正した画像の使用は、ユーザーの誤解を招く恐れがあるため、禁止されています。

そういった情報を記載する場合は、治療の背景や、治療内容、費用、副作用のリスク等、詳細を明記し、ガイドライン違反にならないよう注意しましょう。
念の為、掲載前に担当地域の保健所や、労働厚生省が案内している医療広告相談窓口への相談をおすすめします。

集客力をさらに向上させる

歯科医院の集客・集患をアップさせるために重要なこと

これまで、歯科医院の集客の基礎についてお伝えしてきました。
この章では、さらに集客力を高めたい方にむけて、考え方や集客のコツについて解説します。

1. 自費診療患者の集客

歯科医院の飽和状態により、虫歯の治療などの保険診療患者を獲得するのは、困難な状況と言えます。
そこで注力したいのが、自費診療患者の集客です。
自費診療は保険診療に比べ、競合医院との差別化が図りやすいといった特徴があります。
特に下記の3つの分野は需要が高いため、注力する価値はあるでしょう。
・インプラント
・ホワイトニング
・歯科矯正

インプラント

自費診療のなかでもインプラントは高額な費用がかかるため、患者様は複数の歯科医院を比較して決める傾向があります。
比較する内容は、主に費用やサービス内容、設備、実績などです。

検索上位に表示されるようSEOやMEOの対策を行い、上位表示が厳しい場合はリスティング広告やSNS広告を検討してみましょう。

また、「インプラント広場」や「インプレントネット」など、インプラント専門のポータルサイトに掲載することで、インプラント目的の患者様を効率的に集客できます。

ホワイトニング

ホワイトニングは、歯科医院の他にエステサロンでも施術することが可能です。
しかし、歯科医院で歯科医師や歯科衛生士が行うホワイトニングとエステサロンで行うホワイトニングは施術内容が大きく異なります。

歯科医院が主に行うホワイトニングは、歯の内部の汚れを科学的に分解、除去する方法ですが、エステサロンでは、歯の表面の汚れを浮かせて除去する「セルフホワイトニング」と言われる簡易的な方法です。

歯科医院とエステサロンの施術方法の違いや、安全性などを説明し、自院の強みをアピールしましょう。

歯列矯正

歯科矯正の集客は、小児矯正や成人矯正、審美矯正など、目的別にターゲティングすることが大切です。
例えば、小児矯正は小学校に通う子どもがいる保護者、成人矯正は20代〜40代の社会人、審美矯正は10代〜30代の女性が多いと推測できます。

上記のように、歯科矯正といっても分野によってターゲットとなる患者様が異なるため、正しいターゲット設定を行うようにしましょう。

2. 継続受診を増やす

継続受診の患者様が多い場合、新規患者の集客を行う必要性が低くなります。
つまり、継続受診の患者様が増えれば、SEOやMEO対策にかける手間が減り、広告費の削減に繋がります。

この章では、継続受診を増やすための方法を5つ紹介しますので参考にしてください。

再来院を促すハガキ・メール

虫歯治療など、治療が終わったあとは歯科医院のことを忘れている患者様も多くいます。
治療後の様子をうかがうメッセージを書いたり、定期検診の案内をしたりと再来院を促すハガキやメールを送るようにしましょう。

LINE公式アカウントを運用すれば、そういった作業を自動化することも可能です。

歯科医院向けの予約システム

外部の歯科医院向けの予約システムを利用することで、「患者様が予約しやすくなるシステム」を手軽に利用できるようになります。
さらに歯科医院側では、患者様の情報を事前に確認できるため、診療や治療を効率よく進められるといったメリットもあります。

主な歯科医院向け予約システムは下記の通りです。

予約システム名称 特徴
EPARK歯科予約管理システム 受付情報と患者情報を一元管理でき、リマインドメール機能等で患者の来院を促進できるシステムです。
ApoDent ウェブ予約やリマインド機能(メール・SMS・LINE)により、無断キャンセルや治療中断を低減します。
Dentry by GMO ガラケーからの予約も可能。自由診療を重視する歯科医院に最適なシステムです。
DentNet レセコン連携、24時間ウェブ予約、CTI(受電時に患者情報表示)、リライトカード(磁気診察券)など、歯科医院経営に特化したシステムをカスタマイズできます。

キャッシュレス決済の導入

国内において、支払い方法といえば現金支払いが主流でしたが、政府の後押しもあり、キャッシュレス決済が定着しつつあります。
歯科医院の患者様のなかにも「キャッシュレス派」が増えてきていることから、キャッシュレス決済の導入は必須となってきました。

具体的には主に下記の決済方法への対応が求められています。

決済方法 具体例
クレジットカード・デビットカード Visa・Mastercard・JCB・AmericanExpress等
電子マネー(QRコード) PayPay・LINE Pay・楽天ペイ等
電子マネー(交通系ICカード系) Suica・PASMO・ICOCA等
電子マネー(クレジットカード系) iD・QUICPay等

現金対応のみの歯科医院はこの機会にキャッシュレス決済を導入し、機会損失を防ぎましょう。

院内の待ち時間を快適に

予約システムを導入すれば、院内の待ち時間は大幅に短縮できます。
しかし、想定外の出来事や、スタッフの病欠などで待ち時間が発生してしまうこと想定したほうが無難です。

そのような事態に陥っても、待ち時間を快適に過ごせる設備や備品があれば、患者様の不満を軽減できます。
具体的には、座り心地の良いソファーや大型テレビ、最新の新聞、雑誌、漫画などが有効です。
特に子どもの来院が多い歯科医院は、キッズスペースを充実させるなど、子どもを飽きさせないよう配慮しましょう。

医院のサービス向上・スタッフの教育

集客により新規患者を獲得したあと、継続受診に繋げるためには、自院のサービスの質を高めることが重要です。
サービス向上を目指すなら、スタッフ全体で努力し、目標を共有する必要があります。

研修制度の制定や見直しを行い、スタッフが成長しやすい環境を用意しましょう。
スタッフの教育に力を入れることで、スタッフのモチベーションが上がり、生産性の向上や離職率の低下に繋がります。

3. 外国人患者へ向けたアプローチ

日本人の人口が減少してきている状況に鑑みると、外国人患者にも目を向けていく必要が出てきます。

外国人患者の受け入れ態勢を整えるためには、英語や中国語などの多言語対応はもちろん、諸外国の文化を理解し、配慮するようにしましょう。
とくに宗教に関しては、禁止事項などを把握していないとトラブルに発展する可能性もあるため注意が必要です。

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歯科医院の集客・集患をアップさせるために重要なこと

これまで歯科医院の集客について解説してきました。
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まとめ

歯科医院の集客・集患をアップさせるために重要なこと

飽和状態にある歯科医院のなかで勝ち残るには、正しい集客に取り組む必要があります。
集客で重要なのは、自院の強みを明確にした上でターゲティングを行い、実践していくことです。
本記事を参考に、自院に最適な集客方法に取り組んでください。

具体的に何から始めて良いかわからない、集客まで手が回らないなど、お悩みでしたら弊社までお気軽にお問い合わせください。
集客のプロフェッショナルが対応しますので、すぐに「やるべきこと」が見えてくるはずです。

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