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ホテル・旅館の集客をアップさせるために重要なこと

ホテル・旅館の集客をアップさせるために重要なこと

こんにちは。アンテナライターチームです。

この記事で分かること

  • ・集客手法が「受け身」から「自社発信型」に変化している
  • ・ターゲット設定や顧客ニーズの把握が重要
  • ・SNSやHP、口コミなど多様な集客施策がある
  • ・OTA依存を減らし、自社集客で利益を高めるべき

新型コロナウイルスの蔓延により、ホテルや旅館などの宿泊業界は大きなダメージを受けました。
現在は回復傾向にあるものの、コロナ禍で落ち込んだ売上を挽回しようと集客に力を入れている施設も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、ホテルや旅館の集客について基礎から具体的な集客アイデアまで、詳しく解説します。
自社集客を実現したいと考えているかたは、ぜひ最後まで確認してください。

ホテルや旅館の集客方法の変化

>ホテル・旅館の集客をアップさせるために重要なこと

新型コロナウイルスの影響を受け、ホテルや旅館を取り巻く状況は劇的に変化しました。
その状況に対応するため、集客方法にも変化が生じています。

まずは集客手法のトレンドを理解するために、これまでの集客方法を振り返りながら、これからの集客方法について解説していきます。

これまでの集客方法

ホテルや旅館はこれまで、OTA(Online Travel Agent)を中心に、旅行雑誌等へ自社が運営する施設を掲載するのが主な集客方法でした。

読者に見つけてもらう、いわゆる「受け身」の戦略です。
こうした戦略は、人気の観光施設や温泉地などに有効な集客手段ではありますが、流行の変化や事故、不祥事等で人気が下火になった場合、一気に集客力が落ちるといった特徴があります。

新型コロナウイルスが蔓延していた当時、旅行者の総数が激減していたため、こういった戦略に固執していた施設は、集客が非常に困難だったと言わざるを得ません。

※OTAとは、インターネット上でのみ取引を行う旅行会社のことです。じゃらん・楽天トラベル・Yahoo!トラベル・一休.comなどがOTAに該当します。

これからの集客方法

スマートフォンの普及に伴い、X(旧Twitter)やInstagram、FacebookなどのSNS運用を積極的に行うホテルや旅館が増えてきました。
さらにLINE公式アカウントやメールマガジンを活用して、イベントやお得な情報などの情報発信に取り組んでいる施設も多く見られます。

マーケティングの傾向としては、従来通りOTAを集客の主軸に置きながらも、「宿泊施設が自ら集客を試みる動き」が目立っている状況です。

コロナ禍の影響でリモートワークの需要が高まったことを受け、「デイユースプラン」を打ち出した成功事例を見ると、今後もそういった柔軟な発想を集客へ取り入れていくことが重要と言えるでしょう。

ホテルや旅館の集客で重要なポイント

>ホテル・旅館の集客をアップさせるために重要なこと

ホテルや旅館の集客に取り組む際、押さえておきたい重要ポイントは下記の6つです。

・ターゲット層を明確化して絞り込む
・顧客が求めるサービスを理解する
・ホテル・旅館の強みや魅力を整理して伝える
・潜在顧客がリピートしてくれるような宿泊プランや企画・提案
・旅行予約サイトに頼らない自社の集客力を獲得する
・既存顧客との関係性を強化

ぞれぞれ具体的に解説していきます。

ターゲット層を明確化して絞り込む

集客に取り組む上で欠かせないのが、ターゲット層(顧客)の設定です。

お客様の目的がレジャーなのか、ビジネスでの利用を考えているのかでターゲット層は大きく変わってきます。
下記の表のように、利用目的等を掘り下げて、ターゲット層を設定しましょう。

施設の大まかな利用目的 利用目的を掘り下げる お客様の特徴を掘り下げる
レジャー ・ファミリー
・カップル
・友人
・団体
・性別
・年齢
・自宅の地域(どこからきたのか)
・目的のレジャー施設
ビジネス ・出張(短期)
・出張(長期)
・単身赴任
・リモートワーク
・性別
・年齢
・仕事内容
・職場での立場

このようにターゲット顧客を細かく想像し、設定することをマーケティング用語で「ペルソナ設定」や「ペルソナ」と呼び、集客施策において重要な役割を持っています。
ペルソナ設定を行うことで、ターゲット層が明確化されるため、効果的なマーケティングが可能になるでしょう。

ペルソナ設定は、自社のコンセプトや設備、利用目的等をもとに「どのようなお客様が利用したいと考えているか」を考慮して決めていきます。
過去2年〜3年の来客リストを活用すれば、お客様の傾向が掴めるため、ペルソナ設定の精度が上がります。

顧客が求めるサービスを理解する

自社が想像する「お客様が求めているサービス」と、顧客が求めているサービスにズレが生じてしまっては、高い集客効果を発揮することはできません。
顧客が求めているサービスを知るためには、顧客の声を聞くことが重要です。

「さらなるサービス向上を目指すため、アンケートへのご協力をお願いいたします」等のメッセージを添えて、部屋やフロントにアンケート用紙を設置してみましょう。

アンケートの項目は下記を参考に、施設に応じてアレンジしてください。
・どのようにして当ホテル(旅館)をお知りになりましたか?
・どのような理由で当ホテル(旅館)を選んでいただけたのでしょうか?
・当ホテル(旅館)にどのようなサービスを期待されていましたか?
・期待されていたサービスについての満足度を5段階で評価していただけますか?
・当ホテル(旅館)に求めるサービスや設備等があれば教えてください。季節のイベント、宿泊プラン、お部屋のアメニティに関してなど、どのような内容でもご意見をいただけるのであれば大歓迎です!

これらのアンケート結果やインターネット上の口コミ、過去のクレーム等を参考に、顧客が求めるサービスを読み取っていきましょう。

ホテル・旅館の強みや魅力を整理して伝える

ホテルや旅館が競合との差別化を図るには、ほかの施設にはない、独自のメリットや優位性を示す必要があります。
そのためには、まず自社の強みや魅力を整理し、把握しましょう。

例えば下記のような特徴は、強みや魅力としてアピールできる可能性があります。
・創業〇〇年(老舗をアピール)
・都内から車で30分
・地域の食材をふんだんに使用した料理
・露天風呂付きの客室
・観光名所がすぐ目の前、コンビニまで徒歩1分など利便性に優れている
・かつて偉人・著名人が宿泊した(個人情報の扱いに注意)
・オーシャンビューなど、部屋から絶景が望める
・無料の高速Wi-Fiが使い放題

そのほか、前章で紹介したアンケート結果から、自分たちでは気付かなかった強みや魅力が発見できるケースもあるため、参考にすると良いでしょう。

強みや魅力を把握できたら、その内容に沿って情報を発信していきます。
つまり、「自社が運営するホテルや旅館の強みや魅力」を根本におき、ターゲット顧客に向けてニーズのある情報を発信していくことが集客にとって重要と言えます。

潜在顧客がリピートしてくれるような宿泊プランや企画・提案

お客様を増やすためには、既存顧客に加え潜在顧客を獲得することが大切です。

しかし、潜在顧客である以上、現在提供しているサービス内容を利用してもらうのは難しいかもしれません。
潜在顧客に興味を持ってもらうには、新たな宿泊プランや企画の提案を検討する必要があります。

潜在顧客のニーズは、利用者のアンケートや競合施設の取り組みから読み解くことができます。
アンケート結果のなかにヒントが潜んでいないか、競合施設の取り組みで自社が行っていないことはないか等を調査しましょう。

ところが、競合施設の取り組をそのまま真似ると、SNSで炎上したり、訴訟問題に発展したりする可能性があります。
参考にするのは、取り組みそのものではなく「どのようなニーズに対しての取り組みか」という点です。
ニーズの本質を把握し、自社の特性を生かした施策を行なっていきましょう。

旅行予約サイトに頼らない自社の集客力を獲得する

旅行プランや宿泊プランを考える際、多くのユーザーは旅行予約サイト(OTA)を利用します。
旅行などに明確な目的がない場合は、旅行プラン自体を旅行予約サイトで決めるユーザーも一定数いるほどです。
したがってホテルや旅館などの宿泊施設にとって、旅行予約サイトは多くの顧客を獲得できる集客方法と言えるでしょう。

しかし旅行予約サイトに頼った集客では、競合との価格競争から抜けだすことは困難です。
また、旅行予約サイトを経由した予約には手数料が発生するため、利益率が下がるといったデメリットもあります。
つまり、同じ客数でも自社集客なら利益率が高いわけです。

とはいえ、旅行予約サイトの集客力は非常に強いため、利用しない手はありません。
SNSやWEBサイト等で自社の集客力を高めながら、旅行予約サイトに依存した集客からの脱却を目指すことが、安定した経営の実現に繋がります。

既存顧客との関係性を強化

宿泊業の経営には、リピーターの存在は欠かせません。
コロナ禍のような、新規顧客の獲得が難しい状況にあっても、リピーターが支えてくれるケースもあるからです。

既存顧客にリピートしてもらうには「思い出してもらうこと」が重要です。
リピートしない理由が、ただ忘れているだけといったことも多くあります。
ハガキのダイレクトメールやメールマガジン、LINE公式アカウント等を活用し、定期的に自社が運営する施設の存在をアピールしましょう。

そうした手法を用い、既存顧客との関係性を強化することで、リピートに繋がる可能性が高まります。

ホテル・旅館の集客アイディア

>ホテル・旅館の集客をアップさせるために重要なこと

ホテルや旅館の集客について学んだところで、具体的な取り組み方について解説します。

ホテル・旅館の集客アイディア14選
1. ホームページの掲載情報を充実させる
2. ホームページ内コンテンツの質を上げる
3. コンテンツマーケティングでSEO対策する
4. オウンドメディアを作ってWebからの集客を図る
5. LP作成とWeb広告運用
6. 館内や周辺スポットの「公式PV」を作成する
7. メールマガジンを配信する
8. SNSを活用する
9. インフルエンサーを活用する
10. LINE公式アカウントを開設し、顧客と友だちになる
11. MEO対策で訴求力を高める
12. こまめに口コミに返信する
13. 外部メディアにPR記事を投稿
14. 新規プランを作り専用サイトに登録

1.ホームページの掲載情報を充実させる

SNSや広告は情報を拡散する効果は高い反面、発信できる情報の量や内容が限られているため、多くの情報を掲載できるホームページの役割は重要です。

ホームーページのトップページには、外観や内装をはじめ、料理、温泉など自社施設の魅力を押し出し、ユーザーの興味を引くようにしましょう。
さらにプランや設備、料理など、ユーザーが知りたいと考える情報に加え、自社の強みや魅力を余すことなく掲載します。
掲載した内容は、それぞれ別ページを作成した上で、トップページからアクセスできるようにするとユーザーの利便性が増し、満足度向上が期待できます。

また、予約・問い合わせフォームはわかりやすい位置に設置し、予約の取り逃しを防ぎましょう。

2.ホームページ内コンテンツの質を上げる

ホームページの主な役割は、自社施設の強みや魅力を訪れたユーザーに伝え、興味をもってもらい、最終的に施設を利用してもらうことです。
したがって、ホームページに訪れるユーザーが増えるほど、集客効果は向上します。

ホームページへのアクセス数を増やすシンプルな方法は、コンテンツの質を上げることです。
コンテンツの質を上げるための要素として「文書の表現力が豊かである」ことや、「美しい画像を使用する」などが挙げられますが、根本として「コンテンツの内容は顧客が求めている情報」なのかを考える必要があります。

ターゲット層が求めている施設の情報や、周辺地域の過ごし方などについて記事を作成し、自社施設の価値を高めていきましょう。

3.コンテンツマーケティングでSEO対策する

コンテンツマーケティングとは、コンテンツ(情報)を用いたマーケティング活動の一つです。
そしてSEOとは、Googleをはじめとした検索エンジンで上位表示させるための施策全般を指します。

つまり、コンテンツマーケティングSEO(以下、コンテンツSEOと表記)とは、上質なコンテンツを主軸として、検索エンジンからの集客を狙う方法です。

コンテンツSEOを成功させる主なポイントは下記の5つです。
・ターゲット顧客を設定する
・適切なキーワードを選定する
・質の高いコンテンツを作成する
・競合の分析を行う
・PDCAを回す

本格的なSEO対策に取り組むには、さらに多くの要因を加味する必要がありますが、まずは上記のポイントを押さえてマーケティングを行いましょう。

※PDCAとは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(測定・評価)、Action(対策・改善)の4つの頭文字から名づけられたマネジメント用語です。PDCAを繰り返すことで継続的な業務改善が実現します。

4.オウンドメディアを作ってWebからの集客を図る

ホームページを活用した集客のほかに、オウンドメディアからの集客を目指す方法も有効です。
オウンドメディアとは、自社が保有するメディアの総称を指すため、厳密にはホームページも含まれますが、ここでは別のものとして解説します。

ホームページとオウンドメディアの主な違いは「目的」です。
ホームページが主に施設の概要や提供するサービスの紹介、予約窓口など、自社情報の公開を目的としているのに対し、オウンドメディアは「認知度の向上」「ブランディング」「サービスの訴求」など、マーケティングを目的としています。

オウンドメディアからの集客を目指すなら、自社が運営するホテルや旅館と深い関わりのあるテーマのオウンドメディアを作りましょう。
具体的な例を挙げると、温泉地にあるホテルや旅館の場合は、地元の温泉がテーマのWEBサイトを。観光地なら地域の特産品や名所、繁盛店などを紹介するWEBサイトがおすすめです。

オウンドメディアで満足な情報を得たユーザーは、施設の予約に繋がる可能性が高いことから、オウンドメディアが成長するほど、集客効果の向上が期待できます。

しかし、オウンドメディアは結果が出るまで、少なくとも半年以上はかかると覚悟し、長期的な視点で取り組む必要があります。
また、特筆すべきものがない宿泊施設や、小規模な宿泊施設はテーマ設定が難しく、オウンドメディアが注目されにくいため、相性がいいとは言えません。
さらに、初期費用や運用費用は数百万円もの費用が必要になることもあるため、資金力のある企業しかメリットを享受しにくいかもしれません。

高い費用に対して相応のメリットを感じないのであれば、ホームページのSEOや、SNS運用に注力したほうが良いでしょう。

5.LP作成とWEB広告運用

LPとはランディングページのことで、広義と狭義の2つの意味を持つ言葉ですが、今回は該当する狭義のLPについて解説します。

狭義のLPとは、ユーザーがWEB広告をクリックしたときに表示される、縦長のWEBページのことです。
通常、1ページで構成されており、上部から読み進めていくことでユーザーを説得し、最終的に商品やサービスの問い合わせや購入へのアクションを促すことを目的としています。

具体的には、下記のような流れで集客を行います。
1. リスティング広告などのWEB広告を出稿する
2. 広告をクリックしたユーザーをLPへ遷移させる
3. LP内で自社施設の強みや魅力を知ってもらう
4. ユーザーにアクションを促し、予約に繋げる

ただしLPの制作には数十万円から数百万円の費用がかかり、広告運用にも高額の広告料が発生します。
したがって長期に渡り、継続的に取り組むには数千万円の費用が必要になると考えるのが妥当です。

「無理をしてでも短期間で高い成果を上げたい」「結果として収益の上がる可能性が高いなら広告費は問題ない」など、ハイリスク、ハイリターンを覚悟できるなら、おすすめできる手法と言えます。

6.館内や周辺スポットの「公式PV」を作成する

目的地や宿泊先を検討する際、候補先のホームページに加え、画像や動画を検索するユーザーが増えてきました。
この動きは、Googleマップで実際の風景画像が確認できることに起因していると推測できます。

しかし、Googleマップでも、一部の風景や、施設の内装など公開されていないシーンも多くあります。
動画に関しては、現時点(2023年9月)で30秒までのショート動画に限り投稿できる仕様です。

したがって、施設側で館内や周辺スポットの「公式PV」を作成すれば、現地の様子を先に知りたいと考える顧客の、より深いニーズに答えられるというわけです。
さらに公式PVの作成は、顧客の不安を解消し、期待感を高める効果も期待できます。

予算が潤沢にある場合は、映像制作会社へ依頼するのがベターですが、スマートフォンがあれば低予算で制作することも可能です。
映像はきれいに越したことはありませんが、どのような地域なのか、宿泊施設の内装や設備、従業員の雰囲気を伝えられることに注力すれば、一定の集客効果が見込めるでしょう。

7.メールマガジンを配信する

メールマガジンは、既存客への定期的な情報発信により、再宿泊のきっかけを作ることに秀でたマーケティング施策の一つです。
ただし、メールマガジンを配信している企業は多いため、読んでもらえない可能性があります。
タイトルやファーストビューに最も伝えたいこと(結論)を入れ、読者の興味を引くように工夫しましょう。
メールマガジンの契約次第では、画像や動画等が扱えるので、積極的に入れていくと読者満足度の向上が期待できます。

また、ファーストビューをはじめ予約へのリンクは、文中や文末にボタン形式で複数設置しましょう。
読者にアクションを促す文章を入れると、予約ボタンをクリックする確率が上がる傾向があります。

さらにメールマガジンのメリットとして挙げられるのが、容易に分析ができる点です。
配信したメールの開封率や開封した時間、予約リンクをクリックした数などをデータ分析することで、的確かつ効率的に改善策に取り組めます。
データ分析に基づいた運用を継続すれば、効率的にリピーターを増やせるでしょう。

8.SNSを活用する

SNSはプライベートで活用しているユーザーが多く、操作方法や特性を熟知している従業員がいる可能性も高いことから、取り組みやすいマーケティング施策と言えるでしょう。
無料ですぐに始められるのも、メリットの一つです。

SNSには画像主体のInstagramやテキスト主体のX(旧ツイッター)、信頼性が高いと言われビジネスで多用されているFacebookなどがあります。
そのなかで、ホテルや旅館に向いているものを厳選するとしたら、画像投稿に秀でたInstagramでしょう。
さらに補足として、拡散性の高いX(旧ツイッター)の運用をおすすめします。

Instagramで画像や動画を用いて自社施設等の魅力を発信し、X(旧ツイッター)で、イベントや台風の状況などリアルタイムのお知らせを行うイメージです。

Instagramをメインの発信におすすめする理由は、テキスト形式より画像や動画で視覚に訴えたほうがユーザの心を動かしやすいと言った点にあります。
例えば、インパクトのある画像や美しい景色などを投稿すれば、「自分のアカウントでも同じように投稿したい」というユーザーの心に響くでしょう。
その結果、撮影するために訪れたユーザーに、自社の運営するホテルや旅館を利用してもらえる可能性があります。

9.インフルエンサーを活用する

インフルエンサーを活用すれば、ホテルや旅館が目指すターゲット層に、直接的なアピールが可能になります。
インフルエンサーが自身の視点から、施設等の魅力を自身の言葉で紹介することで、ユーザーの共感を得て集客へと繋がります。

しかし、2023年10月1日から行き過ぎたステルスマーケティング(ステマ)に歯止めをかけるべく、「ステマ規制」が施行されることになりました。
ステマ規制の目的は「広告であることを隠したまま行われる宣伝」の排除です。
従わない場合は、2年以下の懲役または300万円以下の罰金が科せられる可能性もあります。

これまでインフルエンサーを活用したマーケティングにおいて、たびたびステルスマーケティングの疑いの声が上がっていました。
例えば、インフルエンサーが「プライベートで遊びに来たけれど、このホテル最高だった」とSNSで発信したが、実はそのホテルが広告料を支払っていたといったケースは、ステルスマーケティングに当たります。

今後はそのような嫌疑を避けるために、広告であること、正しい情報を伝えるようインフルエンサーに要求する必要があります。
とはいえ、ダメな部分を「全然ダメ」などと言い切られては、広告になりません。
良いところをアピールしてもらい、ダメなところがあれば、ポジティブな言葉で表現し、深く追求はしないなど配慮してもらうと良いでしょう。
ただし嘘や誤解を与えるような表現は、ステマ規制に該当するため厳禁です。

トラブルを避け、集客に繋げるには、自社が提供するサービスとの相性や、信頼性の高さを基準にインフルサーを選定する必要があります。

10.LINE公式アカウントを開設し、顧客と友だちになる

LINE公式アカウントを活用すれば、メールマガジンと同様に既存客へのアプローチが可能になります。
メールマガジンとの主な違いは、登録までのハードルが低いことや、トーク機能を利用したメッセージのやり取りが気軽にできる点です。
メッセージを何度も交わし、顧客と友だちのような関係性を築くこともできます。

また、クーポンの発行や予約ページへ遷移するアイコンの設定など、初心者でもカスタマイズ可能な機能があり大変便利です。
チャットボットの設定を行えば、顧客からの問い合わせに対し、自動であらかじめ登録した返信メッセージを送れるため、24時間体制で顧客に対応できます。

また、メールマガジンで言うところの「ステップメール」のように、ユーザー登録時から複数回に渡り、設定したメッセージを自動でステップ配信することも可能です。

LINE公式アカウントには、メッセージでの個別対応や大人数に向けた一斉配信、顧客育成に効果のあるステップ配信など、集客を加速させる機能が揃っています。

無料プランの場合は、月に200通までのメッセージを送信できるため、まずは無料で始めて、登録人数が増えてきたタイミングで、有料バージョンへのアップグレードを検討しましょう。

11.MEO対策で訴求力を高める

MEOとは、マップ検索エンジン最適化を意味し、Googleマップなどの地図アプリで検索上位を目的として取り組む施策全般を指す単語です。

MEOは店舗ビジネスや地域ビジネスにとって重要な施策であることから、ホテルや旅館の集客に与える影響力は強いと言えます。

MEO対策を行うには、まずGoogleビジネスプロフィールへ登録するところから始めます。
登録画面では、自社施設の名称や住所、電話番号、営業時間等、フォーマットに従い記入していくだけです。
入力事項に漏れのないほうが、MEOに有利と言われているため、未記入がないようにしたほうが無難と言えます。

また、自社施設の説明に加え、画像の使用はMEO対策として有効と考えられるため、外観・内装・設備・周辺の風景・食事内容など、内容が伝わりやすい画像を各1枚以上アップロードしましょう。

あとは繁忙期や閑散期の営業時間、臨時休業など、登録した情報とは異なる場合や都度、正しい情報を設定します。
MEOで評価されるには、常に正しい情報を掲載する必要があるため、変更がある場合はすぐに該当箇所を修正する必要があります。

さらに本格的なMEO対策を行う場合は、専門業者への依頼を検討するわけですが、まずは自社で取り組んでみましょう。

12.こまめに口コミに返信する

Google口コミ等へのコメントに返信することは、先ほど紹介したMEO対策として有効と言われています。
なぜなら、コメントを返すことでコメントを入れたユーザーのニーズを満たしていると評価されるためです。

MEOと関係のない口コミサイトであっても、返信をすることに意味はあります。
良い口コミにはお礼の言葉を、悪い口コミやクレームには謝罪や真摯な対応を行うことで、施設側の誠実さが多くの人に伝わり、信頼性が高まるからです。

口コミに返信する際は、相手への想いやりを込めて文章を決めていきます。
たとえこちらに非がないクレームであっても、強い口調で相手を非難することは避けるべきです。
口コミを見て利用者が増減する可能性もあるため、返信内容は複数人で確認したのち、掲載するほうが良いでしょう。

13.外部メディアにPR記事を投稿

外部メディアにPR記事を投稿する方法も、有効な集客手段の一つです。
とくに地元のポータルサイトの場合は、地元の住人、関係業者等がサイトを訪れることから、集客に加えて、地域の繋がりを強化し、信頼性を向上させる効果が期待できます。
その結果、忘年会や新年会、謝恩会などの会社行事で利用してもらえる可能性があります。

一方、大手のOTAにPR記事を投稿するには、厳しい審査に加え、高額な掲載料(広告費用)が必要です。
しかし、全国から顧客が集まってくると想定できるため、施設の収容規模や宿泊単価等を踏まえた上で、検討すると良いでしょう。

14.新規プランを作り専用サイトに登録

「長期滞在プラン」や「デイプラン」など、新規プランを作り専用サイトに登録する方法は、ターゲット顧客を絞った集客方法として有効です。

通常の宿泊プランを利用する顧客と、上記の長期滞在プランやデイプランを利用する顧客は、ニーズが異なります。
したがって、それぞれのプランごとに専用サイトを作り、各プランのターゲット顧客に向けて、プランに応じた魅力を発信することで、それぞれの顧客への集客効果が高まるといったわけです。

また、そうした特別プランは競合が少ないことから、継続利用の可能性が高いのもメリットとして挙げられます。
サイトを運営する側も、ターゲット顧客が明確になるため、情報発信の内容がブレにくくなるでしょう。

WEBやSNSを活用したホテル・旅館の集客のご相談はCWMをご利用ください

>ホテル・旅館の集客をアップさせるために重要なこと

これまでホテルや旅館の集客について解説してきました。
ホテルや旅館の集客に、SEOやMEO、SNS運用など、WEB施策が有効であることをご理解いただけたのではないでしょうか?
しかし、自社だけで取り組むにはややハードルが高いと感じておられるかもしれません。

弊社のCWM(クラウドWEBマスター)は月額29,800円で、ホームページやSNSなどデジタルに関することを何でも相談できる、費用対効果の高いサービスです。
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まとめ

>ホテル・旅館の集客をアップさせるために重要なこと

これまでホテルや旅館の多くは、OTAに頼った集客を行ってきました。
しかし、コロナ禍など、レジャー業界全体が低迷している状況では、OTAのなかで競合と顧客の取り合いになり、価格競争に巻き込まれる可能性があります。

自社集客が実現できれば、値引きのようなその場しのぎの施策から解放され、売上が安定します。
また、OTAへの手数料も削減できるため、利益の増加も見込めるでしょう。
本記事を参考に、自社集客に取り組み、外的要因に振り回されないようなホテルや旅館を目指してみてはいかがでしょうか。

「自社集客に興味はあっても、取り組む人員がいない」などでお悩みの場合は、ぜひ弊社までお問い合わせください。
お客様ごとにヒアリングを行い、どのようにマーケティングを進めていけばよいかご提案いたします。

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